現代に無くてはならない存在になっているパソコンやスマホ、タブレットといったコンピュータ。そのコンピュータの生みの親として知られるイギリス人の天才数学者「アラン・チューリング」。
彼の数奇な人生を映像化したのが今回レビューする『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』です。
最近、Amazonプライム会員は無料で視聴できるようになりましたが、僕が観た時はまだレンタルでした。
【目次】
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
あらすじ
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。 世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。 英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは…
出典:Amazonプライムビデオより
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
作品紹介
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の公開日・再生時間・監督・キャスト・映画サイト評価など作品詳細は下記の通りです。
公開日
英国での公開が2014年11月14日、米国は2014年11月28日、日本での公開が2015年3月13日でした。割とつい最近、映画館で公開された映画ですが、もうプライムビデオで観れるなんて!
再生時間
再生時間は1時間54分。
監督
監督は、ノルウェー出身の「モルテン・ティルドゥム」。米国で2016年末に公開され、日本では2017年3月24日に公開予定の『パッセンジャー(Passengers)』の監督もされています。
あっ!コレ以前にアンハサ主演の同名映画『パッセンジャーズ(Passengers)』のレビューした時に予告観て面白そう!と思った映画だ。でも予告編だけでストーリーが充分過ぎるくらい分かっちゃったような(笑)
キャスト:アラン・チューリング
主人公の天才数学者・アラン・チューリングを演じたのは英国の俳優「ベネディクト・カンバーバッチ」。
気難しく、人付き合いが苦手な天才数学者を見事に演じ、この映画でアカデミー主演男優賞にノミネートされたり、米タイム誌の「2014年俳優による演技トップ10」で第1位になったりしていました。
2016年に日本で公開の映画、ジョニー・デップ主演の『ブラック・スキャンダル』と、名探偵シャーロック・ホームズ役として主演した『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』でも存在感がありました。
また、2017年1月27日に日本で公開された『ドクター・ストレンジ』のドクター・ストレンジ役でもあります。
キャスト:ジョーン・クラーク
主人公アラン・チューリングと一度は婚約する女性ジョーン・クラークを演じたのは「キーラ・ナイトレイ」。「キーラ・ナイトレイ」といえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のエリザベス・スワン役として日本でも有名ですよね。
今回は、数学が得意でチューリング達とエニグマの暗号解読に携わったとされる実在した人物を演じています。
キャスト:ヒュー・アレグザンダー
主人公のアラン・チューリングとエニグマ解読にあたったヒュー・アレグザンダーを演じたのは、英国の俳優「マシュー・グッド」。日本ではあまり馴染みのない俳優さんかもしれません。
その他キャスト
- ロバート・ノック刑事 ロリー・キニア
- ジョン・ケアンクロス アレン・リーチ
- ピーター・ヒルトン マシュー・ビアード
- アラステア・デニストン中佐 チャールズ・ダンス
- スチュアート・ミンギス少将 マーク・ストロング
- ジャック・ゴールド ジェームズ・ノースコート
- スタール巡査部長 トム・グッドマン=ヒル
- スミス警視 スティーヴン・ウォディントン
- キース・ファーマン イラン・グッドマン
- 若き日のチューリング アレックス・ロウザー
- クリストファー・モーコム ジャック・バノン
- ヘレン タペンス・ミドルトン
映画サイトの評価は?
Yahoo Japan映画:★4.17
映画.com:★3.9
Amazonビデオ(字幕版):★4.5
Amazonビデオ(吹替版):★3.7
高評価です。Amazonの字幕版と吹替版で評価が結構違いますが、なんでしょうね。
僕は吹替版で観ましたが、どっかのゴリ押し俳優や女優が吹替をしているわけでもないので、低評価にする理由がいまいちわかりません。
低評価していた方のコメントも見てみましたが、コメント内容は褒めてるんですよね^^;
★をつけ間違えただけ?
エニグマとは?
第二次世界大戦時にナチス・ドイツが用いたローター式暗号機のこと。当時としては画期的で解読は困難を極めた。
実際にエニグマ暗号を生成できるシミュレーターもあります。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
感想 ※ネタバレ
1951年、数学者アラン・チューリングの家が何者かに荒らされ、刑事に取り調べを受けているところから映画は始まります。
始めから、いかにも頭の良さそうな、それでいて人付き合いは苦手な人物だとわかります。悪気もなく人を侮辱するようなことを平気で言ってしまう。
バカと天才は紙一重だといいますが、彼は明らかに天才。一般人からみたら、ただの変人ですけど^^;
彼の功績が割りと最近になってから広く知られ、褒め称えられるようになったのには訳があります。エニグマ解読の功績により、1945年に大英帝国勲章を授与されていましたがが、暗号という重要な機密事項を扱った功績のため、1970年台まではその業績は秘密にされていたからです。母親ですらチューリングがどんな仕事をしているのかすら知らなかったといいます。
チューリングの部屋に泥棒の手引きをした19歳の青年と同性愛関係にあったことが公になり、当時のイギリスでは同性愛は違法であったため、その功績を知らない世間からは、公然と辱めを受けていたようですね。
映画の中で映像としては描かれていませんが、政府の命令で1年間ホルモン投与治療を受けた後、1954年6月7日に41歳で青酸中毒による自殺をしてしまいます。その傍らには、かじりかけのリンゴがあったといいます。
かじりかけのリンゴといえばiPhoneやiPadでお馴染みのapple社のロゴ。
以前はコレ↓
同性愛者のシンボルカラーはレインボーフラッグと呼ばれる6色の虹色。
同性愛者とかじりかけのリンゴ … スティーブ・ジョブスはコンピュータの父、アラン・チューリングに敬意を払ってこのロゴにしたんでしょうか?
ただの偶然だとも言われていますが、真相はどうなんでしょうね?
僕のこの映画の評価は
★4.6
実話を元にしているだけに、興味深く観ることができました。コンピュータの基礎を作った人物に興味がある方にはおすすめです^^
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(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-見事なレビュー素晴らしい!!
この映画観たような気がするんですが、書いた事が無いので未見のようです。
もしかしてJeton Gadgetさんにレビューを見て観た気になったのかも?
これからも映画記事も期待しています